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<アルコールボーイ>

病院には、昼間っから酒を飲んでいる少年がいた。


彼は薬のことをよく知っていた。


その薬を飲んで気持ちよく死んでいった人間を、たくさん見たという。


「始めは治らない病人と、犯罪者にしか与えられなかったけど


いつからか誰にでも売るようになったらしい。


そして、今じゃただというわけさ。


この薬を売ってた奴らは飲んで死んじまったし


この薬を作った奴も飲んで死んだらしいぜ。」


「だから一応、やめとけってオレが言わないとさ


この世界には誰もいなくなってしまうかもな。」


そう言って少年は酒を飲み干した。



女王が「あなたは、なんで飲まないでいられたの?」って聞いたら


オレは「明日も酒が飲みたいから」って彼は言った。


少年は薬を造ってる工場を教えてくれた。



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